子どもの習い事、みなさんは何を基準に選んでいますか?
私が「こんな習い事ができたらいいな」と思い描いていたのは、プール・空手・ピアノの3つでした。
プールは、全身を使う運動だから体力づくりにぴったり。
ピアノは「男の子が弾けるとカッコいい!」という私の勝手な憧れから(笑)。
指先を使うことで脳にも良いと聞くし、音楽のある暮らしって素敵だなと思っていました。
そして空手。
理由はただひとつ、「かっこいいから」。
でも正直、息子が興味を持ってくれることはないだろうと思っていたんです。
そんなある日、幼稚園の仲良しの女の子が「お姉ちゃんの影響で空手を始めたよ」と聞いて。
「これはチャンスかも…!」と思い、先週、一緒に見学に行ってみました。
空手道場の雰囲気はとても良くて、先生も厳しさの中に優しさがあって。
非日常の空間に、なんと私のほうがすっかり魅了されてしまったんです。
息子はというと、知らない人たちばかりの場所に恥ずかしさが勝ってしまった様子。
でもそんな中でも30分ほど、みんなと一緒に体験に参加させてもらえました。
そして迎えた2回目の体験の日。
「嫌だ!やめる!」と断固拒否の息子…。
それでも先週の様子を思い出すと、空手そのものが嫌というよりは、“まだ緊張している”だけのように感じました。
みんなが「一緒にやろうよ」と声をかけてくれる中で、本人はかたくなに拒否。
それでも帰らずに、授業のほとんどを私の隣で見学していました。
「もう帰ろうよ」と何度も言われ、心が折れそうになりながらも、どうにか最後までその場に居続けました。
そしたら…なんと最後の最後に、ほんの少しだけだけど参加できたんです。
先生と少し会話を交わして、タッチもできて。
ほんの一瞬だけど、息子の心の扉が少し開いた気がしました。
終わった後は、仲良しのお友達と裸足になって少し遊んでいて。
「ちょっと楽しかったかも」という表情に、私もホッとしました。
そして何より感動したのは、最後の出欠確認。
「お名前は?」と先生に聞かれたとき、息子が道場に響くほど大きな声で自分の名前を言えたんです。
私、びっくりしました。
そして…胸がぎゅっとなるくらい感動しました。
あんなに嫌がっていたのに、あんなに堂々とした姿を見せてくれて。
大きな声で返事をした息子が、とても、とてもかっこよく見えました。
少しずつ、場に慣れる時間をつくることって大切ですね。
子どもが何かに興味を持っていく過程を、そっと見守りながら、一緒に一歩ずつ進んでいけたらなと思います。